山に登る人なら必ず耳にした事があるであろう表銀座。一度は歩いてみたいと思っていましたが、2023年9月16日から3日間、ようやく機会を得て北アルプスのメジャールートに挑戦しました。
【アクセス】
自家用車を利用
東京→中央道→岡谷JCT→長野道→安曇野IC→県道57号→道の駅アルプス安曇野ほりがねの里(車中泊)→安曇野観光タクシー本社→中房温泉
※安曇野観光タクシーのマイカー回送サービスを利用。安曇野観光タクシー本社に車を駐車、タクシーで中房温泉へ。
【コース】
距離:40.5Km 累積標高:登り3107m 下り3063m
1日目:9時間15分
中房温泉登山口(6:05)→第1ベンチ(6:40)→合戦小屋(9:00)→燕山荘(10:05)→燕岳(10:35)→蛙岩(11:50)→大下りの頭(12:10)→大天荘(14:05)→大天井岳(14:55)→大天荘(15:20)
2日目:12時間00分
大天荘(6:00)→大天井ヒュッテ(6:30)→赤岩岳(8:10)→ヒュッテ西岳(8:50)→西岳(9:05)→水俣乗越(10:30)→ヒュッテ大槍(12:20)→殺生ヒュッテ(12:45)→槍ヶ岳山荘(15:45)→槍ヶ岳(16:50)→殺生ヒュッテ(18:00)
3日目:6時間40分
殺生ヒュッテ(5:55)→槍沢大曲り(7:15)→パパ平(7:40)→槍沢ロッヂ(8:10)→横尾(9:30)→徳澤園(11:00)→明神館(11:50)→河童橋(12:25)→上高地バスターミナル(12:35)
【登山前】
道の駅アルプス安曇野ほりがねの里
前日夜に前乗りして道の駅アルプス安曇野ほりがねの里で車中泊しました。マイカー回送サービスの受付場所である安曇野観光タクシー本社まで約10分の近さで便利です。
道の駅アルプス安曇野ほりがねの里 | 【公式】旬の味ほりがね物産センター
マイカー回送サービス
計画は、中房温泉から入って上高地に下りるオーソドックスな表銀座のコースですが、車をどこに停めてどうやって回収するかが課題でした。ネットで他の方の方法も調べつつ、今回は少し高いですが以前から気になっていたマイカー回送サービスを利用してみることにしました。
マイカー回送サービスはいくつかありますが、今回利用したのは安曇野観光タクシー。安曇野観光タクシーは、本社に車を持ち込みタクシーに乗り換えて中房温泉まで行きます。車は下山日に合わせて沢渡の指定駐車場に移動してくれる縦走向きの便利なサービスです。他の業者と比べるとホームページなどでは料金が安く見えますが、プラスで本社から中房温泉までのタクシー料金が必要なので、料金自体はどの業者も変わりないかな…という感じです。予約状況やサービス内容がマッチするかで決めればいいと思います。
安曇野観光タクシーのマイカー回送サービスは、料金10000円、タクシー代10000円で、合計20000円でした。決して安くはないですが、駐車場争いから解放されタクシーでゆったり登山口まで行けるのでめちゃくちゃ快適でした。朝5時に安曇野観光タクシー本社に車を持ち込みタクシーで中房温泉登山口に向かいました。
※2024年度は12000円値上げされていました。
北アルプス登山:マイカー陸送サービス - 安曇観光タクシーは長野県安曇野・北アルプスへの観光タクシー会社です
【1日目 中房温泉登山口〜大天荘】
中房温泉登山口〜燕岳
中房温泉登山口から縦走のスタート。さすが人気の燕岳への登山口、すっごい人です😅
中房温泉の脇に登山口があります。ここは北アルプス三大急登の1つ合戦尾根の入口でもあります。と言っても登山道は整備されていて誰でも登れる登山道になっています。
第一ベンチを通過。
第二ベンチを通過。
第三ベンチを通過。
富士見ベンチまで来ました。でも富士山は見えないなぁ…登山道は整備されていますが、テント泊装備を背負いながらの急登はなかなか堪えます。
合戦小屋に到着、ここでひと休み。合戦小屋はスイカ🍉が有名ですね〜登り始めということもあり私は食べませんでしたが、立ち寄った際はぜび食べてみてください!
谷を越えた向かい側に今日の目的地、大天井岳が見えます。まだまださきは長いぞー
ひたすら合戦尾根を登っていきます。
稜線上に燕山荘が見えてきました!
燕山荘に到着!北アルプス屈指の人気の山小屋です。ケーキセットやビーフシチューが美味しいです。おしゃれな山小屋だな〜
景色も抜群です!裏銀座の山々が綺麗だなー
ザックを燕山荘にデポして燕岳に向かいます。白い岩に白い砂、綺麗な稜線です。
燕岳に到着!
山頂はそれほど広くはないけれど、景色は綺麗です。人気な山だけありますねー
餓鬼岳に向かう稜線も素晴らしい。いつか餓鬼岳にも行ってみたい。人が一気に少なくなって静かな山歩きができそうです。
燕山荘と今から歩く大天井岳までの稜線が綺麗に見えます。今からここを歩くと思うのワクワクします!
裏銀座の山々が綺麗です。
燕岳〜大天荘
燕山荘まで戻りザックを背負って大天井岳に向けて出発です。
燕岳までの稜線を振り返って見ます。北アルプスはやっぱりいいですね〜
少し雲が多くなってきましたが、奥に見えるのが槍ヶ岳。槍ヶ岳に向かって稜線を歩いていきます。
綺麗な登山道です。歩いていて楽しい。
稜線をひたすら歩きます。
迫力ある槍ヶ岳がだいぶ近づいてきました。雲が相まってなんだか魔王城のよう。笑
奥に見えるのが大天井岳です。大天井岳にもだいぶ近づいてきました。
稜線好きにはたまらない登山道です。
時々振り返って歩いてきた道を眺めます。少し雲が多くなってきました。
今日の目的地、大天井岳がようやく目の前に。ここまで結構疲れましたが、大天井岳までの最後の登りがキツかった〜
大天井岳の取り付きに喜作新道を切り開いた喜作さんのレリーフがありました。
大天井岳に向かう登り。ここまで来たら気合いで登っていきます。
振り返ると結構登ってきたな〜
今日の宿泊地、大天荘に到着!
テント場の受付をしてテントを張ります。三連休ということもあり、テント場は大賑わい。なんとかスペースを見つけてテントを張りました。
テントを張った後、天気が怪しくなってきたので、急いで大天井岳に登りました。
大天井岳に到着!
山頂は結構広かったです。
天気が良ければ眺めもいいのでしょうが…ちょっと雲が多くて景色は残念でした。
でも大天井岳からの眺めをのんびり堪能させてもらいました!
1日目は、概ね計画通りに大天荘まで無事到着することができました。遅くなるほど天気が崩れる予報で心配しましたが、大天井岳まで天気はもってくれ、気持ちの良い山歩きを漫喫しました。美しい燕岳に登り、遠くに見えていた槍ヶ岳がだんだんと近づいてくる稜線歩きは景色も素晴らしくこのコースの醍醐味だと思います。でも大天荘への最後の登りはきつかった〜
大天井岳のテント場は予約制でないので設置スペースが確保できるか不安でしたが、何とか無事テントも張れて一安心でした。
夜は予報通りかなり雨が降りましたが、明日までには天気は回復するはず。快晴を祈りつつ2日目に向けて体力を回復すべく眠りにつきます。(中編に続く)
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