北海道弾丸遠征の2座目は羊蹄山。利尻山に登った後、翌日には羊蹄山に登るべく、飛行機、バス、電車を駆使して夜に羊蹄山登山口へ。別名蝦夷富士とも呼ばれる美しい円錐形の山に登ると大迫力の火口が待っていました。
【アクセス】
〈2日目〉
徒歩:羊蹄登山口→半月湖野営場(比羅夫登山口)
〈3日目〉
(羊蹄山下山後)徒歩:半月湖野営場→羊蹄登山口
電車:小樽駅→札幌駅
バス(高速とまこまい号):札幌駅前→苫小牧フェリーターミナル
フェリー:苫小牧港→大洗港(今回のこだわり)
電車:大洗駅→東京へ
【コース】
距離:12.7Km 累積標高:登り1608m 下り1608m
山行時間:7時間50分
半月湖野営場(2:10)→風穴(2:50)→5号目(4:00)→9号目(5:30)→北山(5:50)→真狩岳(6:20)→羊蹄山(6:30)→羊蹄山避難小屋(7:40)→5号目(9:00)→風穴(9:40)→半月湖野営場(10:00)
【宿泊地】
半月湖野営場
比羅夫登山口にある無料の野営場です。横は登山口の駐車場になっており、綺麗なトイレと炊事ができる水道が3つあります。水はおそらく飲めるので補給も可能。テント場は草の広場になっており、すごく整備されている訳ではないですが、無料のテント場としては十分な環境です。羊蹄登山口バス停から約30分です。
【ヒグマ対策】
羊蹄山にはヒグマはいないと言われていたようですが、登った日の2週間ほど前に避難小屋の管理人さんが山頂付近でヒグマらしき足跡を発見してSNSで発信してくれていました。登った時に地元の方と話をしましたが、羊蹄山に住み着いているわけではなく通過しただけてはないか、とのことでした。
私は帰りのバスの時間のため、午前2時にナイトハイク出発しました。普段はナイトハイク好きの私ですが、さすがにこの時は怖かった…でも知床連山を縦走した時に泊まった木下小屋のオヤジの教えと経験が活きました。ヒグマ対策はとにかく突発的に遭遇することを避けること。熊鈴、笛、ラジオ、時には大声で歌いながら自分の居場所を知らせながら歩く。また知床連山では9頭のヒグマに出会っていることでヒグマに対する免疫と気持ちの余裕も持てた気がします。
そして木下小屋のオヤジの言葉「北海道の熊はバカじゃねぇ」を信じて登る。やることをやっていれば大丈夫。ありがとう、木下小屋のオヤジ!心強い言葉だったよ!
【3日目 利尻島〜半月湖野営場】
利尻島~半月湖野営場
利尻島から飛行機で新千歳空港へ。新千歳空港駅から函館本線で小樽駅まで電車で移動しました。
小樽駅で少し時間があったので、夕食と買い出しを済ませておきました。せっかくなので海鮮丼くらい食べたかったのですが、どこも満席で時間のなくやむを得なくバーガーキングで夕食を済ませることに…それでは悲しいのでせめて北海道らしいものということでザンギを買って食す!
小樽駅からニセコバズで羊蹄登山口バス停まで移動。羊蹄登山口バス停には19時40分ころに到着しました。
暗い山道を30分ほど歩いて20時過ぎにようやく半月湖野営場に到着。明日も早いので手早くテントを張って速攻就寝しました。
【4日目 羊蹄山~東京へ】
半月湖野営場~九合目
1時30分に起床、2時に比羅夫登山口から出発です。ナイトハイクは嫌いではないのですが、今回ばかりは怖かった…ヒグマ対策を万全にして暗い登山道を歩きます。ヒグマに会いませんように…大丈夫!北海道の熊はバカじゃねぇ!
1合目を通過。
真っ暗な樹林帯を歩きます。蜘蛛の巣がうざったいなー
樹林帯の隙間から倶知安の夜景が見えました。樹林帯を進む中でのひと時の癒しです。
4合目を通過。
5合目を通過。
樹林帯の合間からニセコアンヌプリが見えました。
6合目を通過。
7合目を通過。
8合目を通過。
9合目に到着。9合目でようやく樹林帯を抜けて眺望が開けます。
九合目~羊蹄山
天気はいいですが少しガスっています。ニセコアンヌプリが綺麗に見えました。
火口までもう少しです。
登山道の途中にあった激励の文字。こういうのは意外と嬉しいですね。
火口の分岐まで登ってきました。
時計回りで火口をお鉢巡りしていきます。
最初に見えた母釜。自然の雄大さが伝わります。
火口上に北山という名前がついた山を通過します。
火口上を羊蹄山に向かいます。火口の半分はザレ場になっています。
火口のの突起が羊蹄山です。
一番大きいのが父釜。綺麗な御釜です。
羊蹄山の三角点は山頂の少し手前にありました。
羊蹄山~羊蹄山避難小屋
羊蹄山に到着。
山頂は岩の集合体のようになっています。
山頂から見える父釜のなかなかです。
本当は360度の眺望が楽しめそうですが、この日はガスって視界がよくありませんでした。残念!
火口の半分は岩稜帯になっています。
ずっと父釜を眺めながら歩きます。
岩稜帯をお鉢巡りしていきます。
羊蹄山を振り返ってみました。
なかなか険しい岩稜帯を歩きます。慣れていない人は注意が必要です。
コルになっている部分まで下ります。
分岐を左に下り避難小屋方法に進みます。
父釜も見納めです。綺麗な御釜だったな~
右上に見える避難小屋に向かって下っていきます。
真狩コースの分岐を曲がり避難小屋に向かいます。
途中で花の群生地がありました。
全く花に興味はないのですが、奇麗なので思わず撮影。
珍しく花なんかを撮影してしまいました。何ていう花なんでしょう?
羊蹄山避難小屋~半月湖野営場
羊蹄山避難小屋に到着。ここで小休止して腹ごしらえ。
避難小屋から見える景色も綺麗です。
北海道の山並みは本当に綺麗で、私は大好きです。
避難小屋で羊蹄山の山バッジを購入、700円でした。
登山道を歩いていると上から「おはようございます~」の声が!声がする方を見ると…パラグライダーが飛んでました。山頂から?飛んできたのでしょうか?羨ましいな~いつか私もやってみたいなー
途中でまた花の群生地がありました。羊蹄山は花が綺麗な山ですよ。
鬱蒼とした樹林帯に戻ってきました。ひたすら下ります。
1合目まで一気に下ってきました。
テントを張った半月湖野営場まで戻ってきました。バスに乗り遅れるわけにはいかないので、手早くテントを撤収、着替えて羊蹄登山口バス停に向かいます。
到着した時は真っ暗でしたが、半月湖野営場はこんな感じ。お世話になりました!
さらば羊蹄山、さらば北海道
富士山のような綺麗な円錐形の羊蹄山も見納め。さらば羊蹄山!楽しかったよ〜もう登る機会はないかもなー
さて、バスの乗って東京に帰りますか。
ニセコバスで小樽駅まで行き、函館本線で札幌駅へ。札幌のような都会は、久しぶりでもないのに久しぶりな感じがしました。都会より山にいた方が楽しいな…札幌駅から高速バスでフェリーが出航する苫小牧港へ向かいます。
実は今回の計画でこだわったのが船旅で帰ること!18時45分に苫小牧港をフェリー「さんふらわあ号」で出航して、大洗港に14時00分に到着予定。少し強引だった移動計画も最後はのんびり船旅で癒します。
私が今回利用したのはコンフォード。いわゆる寝台列車のようなタイプです。サウナ付きの大浴場があり、ようやく登山の汗を流すことができました!海上で入るお風呂は最高です!
出航するフェリーのデッキから苫小牧港を眺めます。さらば北海道!今年も楽しかったぞー!また来るぞーー👋
フェリーでも食事は、夜、朝はバイキングでソフトドリンク飲み放題。昼はキーマカレーを食べました。ゆっくりご飯を食べるのは久しぶりな感じ。バイキングは食べ過ぎました😅
予定より30分早く大洗港に到着しました。のんびり船旅もなかなかいいものですね〜
徒歩で大洗港から大洗駅まで向かい、味のある大洗鹿島線に乗って東京に戻り、今回の北海道弾丸遠征は終了です!お疲れ様でしたー!
【北海道弾丸遠征を終えて】
急遽決めた北海道弾丸遠征でしたが、ほぼ計画通り無事に終えることがでしました。かなりバタバタした計画になってしまい、ソロだからこそできた山行とも言えるかなと…(こんな計画に付き合ってくれる人はなかなかいない😅)
羊蹄山も良い山でしたが、やっぱり今回の主役は利尻山、というより利尻島です。利尻山は綺麗で眺めも良く北海道らしい雄大な自然に囲まれた素晴らしい山でした。そして利尻島自体がすごく綺麗で居心地がよく、今度はゆっくりと山だけでな島全体を眺めて歩きたい、そう思わせてくれる素敵な島でした。いつかまた行きたいな、と思います。
知床連山の縦走以来、北海道の山の虜になっています。北海道の山に毎年登るぞ!を目標にしていますが、急遽の計画でしたが今年も登ることができました。次は幌尻岳、そして大雪山から十勝岳までの縦走をいつか実現したい!
今回の北海道弾丸遠征も楽しく大満足の山行になりました!欲を言えば、もう少しグルメにもこだわりたかったなぁ…また行くぞ北海道!
北海道弾丸遠征前半はこちら↓