春の硫黄岳から見た赤岳や阿弥陀岳、横岳が素晴らしく、また冬に登って雪化粧した景色も見たいとずっと狙っていました。天気も良さそうな2024年2月24日、雪の絶景を眺めに夏沢鉱泉からの最短コースで登ってきました。
【アクセス】
自家用車を利用
東京→中央道→諏訪南IC→県道425号→八ヶ岳ズームライン→八ヶ岳西麓広域農道→桜平駐車場(中)
【コース】
距離:11.4km 累積標高:登り1089m 下り1080m
山行時間:5時間50分
桜平駐車場(中)(7:10)→夏沢鉱泉(7:45)→オーレン小屋(8:30)→夏沢峠(8:55)→やまびこ荘(9:10)→硫黄岳(10:15)→赤岩の頭と峰の松目分岐(11:15)→オーレン小屋(11:20)→G4(12:05)→夏沢鉱泉(12:30)→桜平駐車場(中)(13:00)
【登山前】
駐車場
桜平駐車場までは、唐沢鉱泉との分岐を桜平に向かう林道に進みます。唐沢鉱泉までの林道も除雪されておらずスタックしやすいことで有名ですが、桜平駐車場までの林道もあまり除雪されていません。
桜平駐車場は、登山口に近い順に上、中、下と3箇所ありますが、おすすめは中です。下は登山口まで遠すぎて歩いて1時間以上かかります。上は中よりも少しだけ近いですが、登山口を少し通り過ぎてしまうし、スタックのリスクを負ってまで行く価値はないかなと個人的には思います。ただ登山口近くに4、5台程度の駐車スペースがあるので、ここに駐車するのはありかもしれません。
また、ここの林道は、行く時期や積雪状況で常に変わりますので、最新情報の入手をおすすめします。
最初に駐車したのがここ、桜平駐車場(下)でした。というのも、ここを過ぎたところですれ違った車に「この先はチェーンがないと無理だよ」と言われたのです。しかもこの駐車場(下)を(中)と勘違いして用意をしてスマホのGPSで確認して初めて(下)と気づきました😅
ということで、試しに(中)まで行ってみようということになり再び林道へ。1箇所だけスタックしましたが、うまくコース取りをして突破、先に進むことができました〜
最終的に駐車したのは駐車場(中)です。到着したのは7時くらいですが、3、4台は先着の車がありました。約60台は駐車できるスペースがあります。
【登山開始】
桜平駐車場(中)~夏沢峠
まずは駐車場から登山口まで林道を歩きます。登山口までは約10分です。チェーンスパイクを付けて歩きはじめました。
登山口から夏沢鉱泉に向かいます。積雪は決して多くありません。
夏沢鉱泉を過ぎるといよいよ登山道らしくなってきます。まだまだこの辺りはなだらかな登りです。
オーレン小屋に到着。オーレン小屋は冬期閉鎖中です。
夏沢峠に向けて更に登山道を進みます。
夏沢峠に到着。夏沢峠にはヒュッテ夏沢とやまびこ荘がありますが、どちらも冬期閉鎖中です。奥に本日の目的地、硫黄岳が見えます。
夏沢峠からは眺望が開けます。秩父の山々や遠く日光白根山や至仏山も見えました。
夏沢峠~硫黄岳
夏沢峠から硫黄岳までが今日のコースでは少し急登になる部分です。ここからアイゼンに履き替えて登っていきます。
振り返ると天狗岳と奥に北アルプスがよく見えます!気持ちいいな〜
ガトーショコラになった浅間山も見えました。
登山道は岩と雪のミックスになっており慎重に登っていきます。
硫黄岳までもう少し。
時々振り返って絶景を楽しむ。雪山は最高ですねー
硫黄岳に到着!
おおっ!すごい!!この景色を見にきたのです!大迫力の赤岳、阿弥陀岳、横岳⛰️個人的には、硫黄岳が八ヶ岳では1番景色が素晴らしいと思っています。
山頂は360度の眺望。北アルプス、中央アルプス、南アルプスが綺麗に見えます。
北アルプスの北部、立山や白馬岳などが見えます。雪で真っ白です。
中央アルプスも素晴らしい。
少し引いて全体を撮影。いい景色やな〜
一時景色に見入る。幸せな時間です…
山頂はとにかく広々しています。いつもは爆風のイメージがある硫黄岳ですが、今日はほとんど無風で最高のコンディション!こんな日もあるんだな〜ついてます!
せっかくなので、爆裂火口の先まで行ってみる。
大迫力の爆裂火口。硫黄岳に来たらここは見ておかないと。
この角度の赤岳もなかなかいい感じです。
硫黄岳~オーレン小屋
景色も堪能したし、名残惜しいですが下山します。
下山は赤岩の頭に向かいながら、途中をオーレン小屋に下ります。
ここがオーレン小屋に向かう分岐です。ここからオーレン小屋に下ります。
ここからの登山道は、登山者が少ないようであまり踏み固められていません。ふわふわのパウダースノーを一気に駆け下る。気持ちいい〜
オーレン小屋のテント場にテントが1張ありました。雪上テント泊もやりたいな。
オーレン小屋には冬期も使用可能な簡易トイレがあります。ありがたいです。
オーレン小屋まで下ってきました。ここからは緩やかな下りです。
オーレン小屋~桜平駐車場(中)
せっかくなので、アイスクライミングの練習場になっているG4と言われる氷瀑を見て行くことに。夏沢鉱泉の約300m手前にG4への分岐があります。登山道を外れて沢沿いに山に入って行くとG4があります。
何気にG4までの道が1番急登でした😅300mくらいしか登っていませんが結構疲れた〜
G4に到着。二段になっている滝でなかなかの氷瀑です。クライマーの方々がアイスクライミングの練習をしていました。このコースで登る時はちょっと寄り道してみて下さい。おすすめです。
夏沢鉱泉まで戻ってきました。北アルプスを眺めながら小休止してランチタイム。
駐車場まで戻って終了。お疲れさまでした!
【登山後】
日帰り温泉
登山後は日帰り温泉「もみの湯」で汗を流しました。内湯と露天風呂もあり、しかも650円で安い!おすすめです!
【登山を終えて】
冬の八ヶ岳は、いつも風が強く日によっては爆風にさらされるイメージでしたが、この日は無風快晴で気温も丁度よく、最高のコンディションの中で登ることができました。こんな日に硫黄岳に登れるなんでついているな~と思いました。
硫黄岳には春に一度登ったことがありましたが、その時の素晴らしい景色を見て「次は冬に登って景色を見てみたい!」とずっと思っていました。登ってみるとかっこいい雪の赤岳や阿弥陀岳の山容、360度の眺望など素晴らしい景色に思わず見入ってしまいました。硫黄岳までのルートは様々あると思いますが、夏沢鉱泉からのコースは、距離は短く急登も危険個所も少ないので、登りやすくおすすめです。あと手軽に見ることができる氷瀑G4も見て下るとお得感が増すと思います。(笑)ただ積雪状況によっては桜平駐車場までの林道が通行できるか注意が必要かもれません。
今年の八ヶ岳は、かなり雪が少ないとのことですが、雪山の硫黄岳は夏山以上に最高で大満足でした!