2日目は、今回の山行の目的でもある中央アルプス南部の稜線を堪能して伊奈川ダムまで下山します。いくつものピークを越えながらアップダウンを繰り返すハードなコースでしたが、人の少ない美しい稜線歩きは幸せな時間となりました。
【2日目 駒峰ヒュッテ〜空木岳〜南駒ヶ岳〜越百山〜伊奈川ダムゲート前】
駒峰ヒュッテ〜空木岳〜赤椰岳
2日目は空木岳へ登り返すことから始まります。日の出前4時00分に駒峰ヒュッテを出発、10分程度で山頂に到着です。雲一つない素晴らしい天気です!
山頂から伊那方面の夜景が見えました。綺麗だなあ…
これから歩く稜線を眺めます。今回の最大の目的はこの素晴らしい稜線を眺めながら歩くこと。天気も最高でテンションが上がります!
本当に綺麗な稜線が続きます。人は誰もおらず、この稜線を独占です!
稜線を南駒ヶ岳へ向かって歩いていきます。日の出を待ちながら歩いていくこの時間は、何物にも代え難い贅沢な時間です。
稜線を歩いている途中で日の出を迎えました。
しばし立ち止まって日の出を眺める。山に登った者にしか見られない景色。こういう景色に出会えるのは山好きの特権だと思っています。
反対を振り返ると幻想的な御嶽山が姿を表す。今年こそは御嶽山に登りたい。
空木岳から歩いてきた稜線を振り返る。素晴らしい稜線です。これを歩きたくて苦労してここまで登ってきたのです!
間もなく赤椰岳かなという所で目の前に雷鳥が!私は、この時が初めての雷鳥でした!やっと雷鳥に出会うことができました〜ちなみにこの時以降、未だ再び雷鳥に出会っていません😅私は本当に雷鳥に出会う運がないのだと思います…
実は駒峰ヒュッテの小屋番さんから、赤椰岳付近に一組の雷鳥の家族が住んでいるとの話を聞いていました。会えたらいいな、とは思っていましたが運良くこの家族に会うことができました。
赤椰岳に到着。到着時は丁度湧いてきた雲に覆われてしまいました。
赤椰岳〜南駒ヶ岳
赤椰岳を越えて南駒ケ岳に向かいます。どっしりとした迫力ある山容です。深田久弥が空木岳と南駒ケ岳のどちらを百名山にするか迷ったと聞きますが、個人的には南駒ケ岳の方が私は好きです。山らしい素晴らしい山容です!
稜線の途中で摺鉢窪避難小屋が見えました。現在、この避難小屋は崖が崩落し危険なため使用禁止になっています。確かにかなり危険な状態です。
南駒ケ岳へ向かう細い稜線を歩いていきます。少しだけ雲がかかる時もでてきました。でも気持ちいい稜線歩きです。
人工物のない山深い景色が最高です。個人的に山深い山が大好きなんです。
南駒ケ岳に到着!ちょっと雲がかかっちゃったなー
山頂は広くはありませんが、休憩するのにちょうどいい感じです。
南駒ヶ岳〜越百山
次のピーク、仙涯嶺に向かいます。ここからのルートは特にハイマツの背が高かったです。半袖、ハーフパンツだと少し痛いかもしれません。知床連山の時のハイマツに比べればかわいいものですが…
ハイマツ、砂場、岩がミックスした登山道を仙涯嶺に進みます。
これから歩いていく越百山への稜線も見えます。まだまだ結構あるなー
そそり立つ仙涯嶺が見えてきました。なかなか険しい登山道です。この辺りのハイマツがなかなか強敵でした。
仙涯嶺に到着しました。
最後のピークである越百山が見えます。稜線と人工物のない山深さ、いつか行ってみたいと思っていた越百山がもうすぐです。
仙涯嶺を後にして越百山に向かいます。体は疲れていますが綺麗な稜線がモチベーションを高めてくれます。
越百山までもう少しです。
少し雲が湧いてきてしまいましたが、越百山は目の前です。
最後の目的地、越百山に到着です!ここまで登ってきました!山深い越百山まで登る方は結構少ないと思います。地図でしか見たことのなかった越百山、めちゃくちゃ嬉しいです!
越百山〜伊奈川ダムゲート前
山頂は結構広く眺めも良いので休憩にはもってこいです。
越百小屋まで下りてきました。ここで小休止、お楽しみのCCレモンを購入!やっぱり山で飲むCCレモンは最高!!
長い長い樹林帯を下り、福栃橋を通過です。伊奈川ダムまでもう少し。
無事伊奈川ダムのゲートまで戻ってきました!なかなかハードなコースでしたがすごく楽しい山行でした~お疲れ様でした!
【下山後】
日帰り温泉
下山後は、ドラッグストア(蚊に刺されまくったので)でムヒを購入して、帰り道にあった木曽福島温泉せせらぎの四季(700円)に寄りました。土色の温泉らしい温泉で、山に登った後の温泉はやっぱり最高です!
木曽温泉|せせらぎの四季(日帰り) – 信州木曽福島の天然温泉「せせらぎの四季(とき)」(日帰り温泉)
【登山を終えて】
今回のコースはいつか実行したいと思い、随分前から計画して温めていたものでした。アクセスが悪く決して人気のない中央アルプス南部ですが、そこが玄人好みで逆に登りたい意欲を掻き立ててくれるコースです。
初日に景色のない長い長い樹林帯を進みながら約2000m登り、2日目もアップダウンを繰り返すなかなかハードなコースでしたが、台風の影響で心配だった天気も2日間とも良く、美しく素晴らしい稜線と最高の景色を眺めながら歩けた時間は至福の時でした。そして何よりもこんなに素晴らしいコースなのに人が少ないことも魅力の1つだと思います。
実は少しトラブルもあったのですが、とても楽しく充実した素晴らしい山行にすることができました。なかなかアプローチが難しいコースではありますが、ぜひ機会があれば皆さんも挑戦してみてほしいと思います。
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